【人事向け】夏と冬のインターンシップを成功させる方法5つ|違いや注意点などをご紹介!
いつもご覧いただきありがとうございます。株式会社グラニーレの坂田です。
学生の冬インターンシップの応募が少ない、夏のインターンに参加した就活生をつなぎとめられないといった人事の方がいらっしゃるのではないでしょうか。
最近の就職活動が早期化しているため、インターンシップの力の入れ方が変わってきています。
今回は、夏と冬のインターンシップの違いやメリット、注意点などについて解説していきます。
人事を担当されている方や今年から人事に配属された方は必見の記事となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
夏と冬のインターンシップ!違いって何?
結論から言うと、夏と冬のインターンシップの目的や内容に大きな差はありません。
違いがあるとしたら、インターンシップの開催される長さが異なります。
夏だと就活前の学生が会社の雰囲気や人柄を知るために参加することが多く、冬は就活が始まって本気度が高まっている学生が参加しています。
夏と冬のインターンシップの特徴を詳しく見てみましょう。
夏インターンシップの特徴
夏のインターンシップの特徴は、学生の夏休み期間中に短期のものから1か月ほどの長期インターンなど、様々な期間で実施されます。
そのため、夏は就活前の学生や就活生が説明会で聞いた内容より、もっと濃い企業の理解や求めてる人材・能力などを見極めるために参加しているケースが見られます。
冬インターンシップの特徴
冬のインターンシップの特徴は、開催する時期によって企業の繁忙期であったり学生の授業や試験などに重なるといった理由で異なりますが、1dayや1週間程度の短い期間のものが一般的です。
また、本格的に選考が開始される前ということから学生の本気度が高いので、大手企業など力の入れ具合が違います。
企業側も早期募集や内定選考を考えているところは冬のインターンに力を入れています。
夏と冬のインターンシップのメリット
夏と冬のインターンシップを実施するメリットがあります。
しかし、同時にデメリットもあるため、きちんと把握して対策する必要があります。
学生が満足するインターンシップを開催しても、失敗しては意味がありません。
まずは、夏のインターンシップのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
夏インターンシップのメリット
企業が夏のインターンシップを実施するメリットは、以下の通りです。
- 企業の認知度・志望動機のアップ
- 就活前の学生と接点が作れる
- 優秀な人材、気になる学生に早期選考やアプローチがしやすくなる
- 入社後のイメージを掴んでもらう体験を行う
企業の認知度・志望動機のアップ
企業の認知度・志望動機のアップができるのは夏のインターンシップです。
インターンシップを通して、より学生に企業を理解してもらい志望度をアップさせることができます。
就活前に企業を知ってもらえるチャンスです。
就活前の学生と接点が作れる
特に夏のインターンシップでは、就職の意識が高い学生や自社の志望度が高い学生との接点を作ることができます。
認知度が低い企業や中小企業の場合は、学生に自社を知ってもらう機会になるので、選考を考えていなかった学生もインターンシップに参加することで興味を持ってもらえるかもしれません。
学生に早い段階で会社を覚えてもらうことにつながるので、選考にも役立ちます。
優秀な人材・気になる学生にアプローチがしやすくなる
インターンシップのプログラムを通して、優秀な人材の学生に早めにアプローチをすることができます。他の企業に取られてしまわないように早期選考の案内をすることもできます。
ただし、積極的にいきすぎると学生に嫌われてしまう恐れがありますので、アプローチをするにしてもインターンシップが終わったタイミングなどを見て連絡してみましょう。
入社後のイメージを掴んでもらう体験を行う
インターンシップのプログラム内容で、入社後のギャップが生まれないように現場体験や職場での業務をしてもらうと良いでしょう。学生がインターンシップに参加して知りたいと思うことは、仕事の業務や現場の雰囲気などを知りたいと思っています。
実際に体験してもらうことで、企業側と学生側のギャップを減らすことができます。
夏インターンのデメリット
夏のインターンシップのデメリットは、本選考までの期間が開いてしまうことです。
そのため、大手よりも中小企業などは採用にかける力が少ない場合は、学生が選考に進むまでのつなぎ止めが難しくなります。
インターンシップで学生が選考に進むモチベーションが上がったとしても、工夫していなければ選考につなげるには難しくなるでしょう。
冬インターンシップのメリット
夏に比べて冬のインターンでは、学生がある程度企業の理解が進んでおり、より具体的なことを理解することや職種の内容確認などに目を向ける傾向があります。
冬のインターンシップを実施するメリットは以下になります。
- 内定につなげやすい
- 短期間で能力やスキルを見極める
内定につなげられる
夏と比べて選考までにつなぎとめができ、選考に進んでもらいやすくなります。
学生側の内定選考への意欲が夏と比べて高くなるので、企業も選考に繋がるプログラムを取り入れたりすることができます。できる限り興味を示している学生にアプローチしていきましょう。
短期間で能力やスキルを見極める
冬のインターンシップでは、短期間で実施させることが多いです。
そのため、短い期間で就活生の能力やスキルを知ることができます。
例えば、企業製品についてのディスカッションや課題の結果で学生の能力などが見れます。
さらに、直接学生と交流することで互いに理解できれば、採用後のミスマッチを防ぐことができます。
冬インターンのデメリット
冬のインターンシップで多くの企業は、1dayや2~3日ほどの期間で開催することが一般的です。
そのため、企業側はより学生を見極めなければなりません。
しかし、夏に比べると応募は比較的に少なくなり参加しない理由として多いのが「あまり印象に残らない」「早期に実施されても参加しづらい」ということが上げられます。
また、学業や試験と重なってしまい応募ができないという事にもつながってきます。
冬のインターンに参加してもらえるような内容や事前告知、学生が興味を引くものにしていくとよいでしょう。
夏と冬のインターンシップで注意すべきこと
夏と冬のインターンシップで以下の注意すべきことがあります。
・事前に説明すること
・フォロー体制を整える
・パワハラ、セクハラに注意する
事前に説明をすること
まずは、事前に企業説明やインターンシップの目的などを説明しておきましょう。
すぐに仕事体験やグループワークに入ると混乱を招く恐れがあります。
学生の理解を仰ぎながら最終的にどんなことを学んでほしいのかを共有することが大事です。
フォロー体制を整える
インターンをする上で学生のフォロー体制を整えましょう。
インターンシップを通して社員と学生が一緒に働くことになり、学生からくる質問や疑問に対しても丁寧に対応できるようにしておくことです。
就活生が疑問に思うことや不安に感じることにフォローすることを心掛けましょう。
また、発表や課題を取り組んでもらう時に社員からの率直なアドバイスや、フィードバックがあると学生の成長にもつながります。
パワハラ、セクハラに注意する
インターンシップで注意したいのが、セクハラやパワハラ行為にならないように注意することです。
まったくその気がなくても言動や行動でセクハラ・パワハラだと思われてしまう恐れがあります。
万が一、学生がそうだと感じSNSやネットで拡散すると会社の信用や信頼に問題が発生する可能性があります。
トラブルにならないよう、未然に防ぐ対策を取りましょう。
どんなことが学生にとって、セクハラ・パワハラになるのか企業全体で事前に確認や共有をしておきましょう。
インターンシップを成功させる方法
インターンシップを成功させる方法は以下の内容を考慮することです。
- ターゲットを明確化にしておく
- オンラインのインターンシップは事前用意が必要
- 社内の雰囲気や社員の人柄などを掴んでもらう
- 他社にはないオリジナルプログラムを作成すること
- 社内報の活用する
ターゲットを明確化にしておく
インターンシップに参加する学生のジャンルはバラバラです。
ですが実際に企業が求めている人材かどうかなど参加する資料を見るしか分かりません。
求めている人材を確保したいのであれば、事前にターゲットとなる学生に合う内容や企画を考えることです。
事前に決めておくことで求めている人材にヒットしやすくなります。
オンラインのインターンは事前用意が必要
近年ではオンラインインターンシップを行っている企業があります。
下記はオンラインのインターンシップに参加したことがある学生のコメントです。
・Zoomのブレイクアウトセッションなどを有効活用して、対面以上の効率でプログラムが組まれていた。
22卒学生700名に聞く「オンラインインターンシップ」実態調査 -『iroots』ユーザーアンケート- エン・ジャパン株式会社
・リモートワークの疑似体験。企業のリモートワークに対する適応度が分かった。
・会社紹介などのビデオは事前にURLが送られてきて、事前準備がスムーズにできた。
・前日に任意で接続確認の会を開催してくださり、不安な点は質問させてもらった。
・オンラインなので交流における社員さんのスイッチがスムーズで、多くの社員の方と交流できた。
・アイスブレイクの時間が十分にとられており、オンライン上で十分に親密になれた上で、その後のグループディスカッションに取り組むことができたのは良かった。
エン・ジャパン株式会社が2022年卒の学生に聞いたアンケート結果です。
上記を見る通り、企業側の準備や工夫が大事になってきます。
事前に会社紹介や説明などをビデオにして送るであったり、資料を送付するなどの工夫が必要です。
また、リモートワークの疑似体験ができたとありますが、環境が悪くならないかなど事前確認やそういった機器類の準備などを行っておきましょう。
社内の雰囲気や社員の人柄などを掴んでもらう
インターンシップの参加を通して、最も多い志望動機が社員の人柄や雰囲気、コミュニケーションの取りやすさが良かったという動機が多いのではないでしょうか。
学生は自社に入社することで、働く時にコミュニケーションの取りやすさや雰囲気を気にしていることが多いです。
特に、学生は1社の企業だけでなく複数の企業のインターンシップに参加するため、他社と比較されることを前提に、自社の雰囲気や社風を体験してもらうことを優先的に考えて行きましょう。
他社にはないオリジナルプログラムを作成する
企業によっては、インターンのプログラムが似たり寄ったりのものが多いです。
学生が参加してみると「〇〇企業と同じようなプログラムだからあまり惹かれない」ということでインターンシップの参加を見送られる可能性があります。
まず多くの学生に参加してもらうには、他社と比べて自社はどこが魅力的なのかを洗い出してみましょう。
そうすることで企業の強みであったり、魅力を伝えることができます。
その強みを知ってもらうためのプログラムを作成することで、他社との差別化することができ学生の満足度も向上するでしょう。
社内報の活用する
社内報を活用することで、学生の興味を引く・魅力的な印象を残せる効果があります。
事前に説明する前に社内報を配布しておくことで、初めてインターンシップに参加する学生の印象に残りやすくなります。
社内報を見ることで社員や他部署の情報を見ることや、会社の雰囲気・社員の情報を読み取ることができます。
また、オンラインのインターンシップを採用されている企業であれば、事前に参加する学生に配布することで先に会社の情報を確認してもらいやすくなります。
他社との差別化ができ、学生の興味や魅力的な内容が掲載された社内報を活用することで、学生の満足度も向上するでしょう。
社内報を活用することで得られる効果
社内報一つで会社の雰囲気や社員の人柄などを1冊すべてにまとめて見せることができます。
それ以外にも
・部署間の情報共有
・コミュニケーションの向上
・モチベーションアップ
・離職防止
・採用促進の向上
のような効果が得られます。
社内報は新聞や資料・パンフレットとしても使えるので、インターンシップ前の資料配布や会社説明会で見てもらうことなども可能です。
また、参加する学生に事前に郵送することで会社のイメージをつかんでから参加してもらえるようにもできます。
上手く活用することで、学生の印象に残りやくなり採用促進を図ることができます。
インターンシップだけでなく、会社説明会も魅力的な内容にしたいという方は、下記記事も合わせてご覧ください。
就活生の印象に残る説明会にするためには?魅力的な内容にする4つのポイント
社内報のことについてもっと詳しく知りたい、活用する目的などが見たいという方は、下記記事をご覧ください。
【webで読める事例10選】社内報の4つの効果!社内報を活用する目的と実際の声
インターンシップの参加につなげる社内報の作り方
インターンシップの参加を促す社内報を作るには、以下のような内容記事があると良いでしょう。
- 若手社員がインターンシップに参加した時の感想などの記事
- 仕事風景や会社の雰囲気が伝わる記事
- 経営者の想いや企業理念の説明などHPに掲載されていない記事
- 求めている人材像や能力の詳細記事
掲載する内容によって、学生の興味を引く情報があるとインターンシップに参加しやすくなります。
学生の興味や魅力的な内容だと参加したいと思ってもらえます。
しかし、掲載する内容で得られる効果が変わってきますので、ターゲットとしている学生を明確化しておくことが大事です。
また、学生が入社する前の働くイメージができると良いでしょう。
インターンシップで優秀な人材を見極めよう
夏と冬のインターンシップには、優秀な人材との接点や企業と学生のミスマッチを防ぐといった目的があります。
しかし、インターンシップを導入しても受け入れ体制が不十分であったりすると、変えって両方に悪い印象を与えかねません。
優秀な人材を確保するためにも、今回の記事で紹介した方法や注意点を参考に、インターンシップに取り組んでいきましょう。
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